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笠置シヅ子と貝山幸子

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パリ在住時代の貝山幸子

笠置シヅ子の楽曲を、フランス語で。

2023年10月からの朝ドラ「ブギウギ」主人公のモデルとなった笠置シヅ子
戦後には「ブギの女王」として、敗戦直後の日本人に笑顔と希望を取り戻させた女性歌手です。

実は25年ほど前、その笠置シヅ子の楽曲を、パリにいた貝山幸子がフランス語で歌っていたのです!

笠置シヅ子のほとんどの曲を作曲したという、服部良一という作曲者がいます。彼の曲に、当時の私は魅せられたのです。また、シャンソンの国 フランスの人に、日本の音楽を知ってもらいたいと思い、フランス語で歌おうと決めました。

作曲者 服部良一氏の奥様、万里子夫人から許可をいただき、パリ郊外のスタジオでフランス人ミュージシャン達と録音した、当時の音源をここで公開!

作曲者 服部良一との出会い

当時のパリ

当時私が住んでいた、パリ16区のアパルトマン。

そこには、歴代の住人が置いていったカセットテープの棚がありました。
(日本人はきれいにお部屋を使うからと、大家のマダムは日本人だけにお部屋を貸していました)

そこにあった「服部良一 大全集」
シャンソンに魅了されてパリに渡った私にとって、それは衝撃!
音楽の自由、楽しさ、悲哀、エネルギーたくさんのメッセージを感じました。日本に帰国するたびに、服部良一に関するものを探してはパリに持って帰ってきて聞いていました。

服部良一 作曲の下記の楽曲について、フランス語訳を大串久美子氏に依頼。その後、フランス語で歌う許可を申請しました。

・「ラッパと娘」
・「東京ブギウギ」
・「ジャングルブギ」
・「センチメンタルダイナ」(ここまで、笠置シヅ子歌唱)
・「私のトランペット」(淡谷のり子歌唱)
・「蘇州夜曲」

その際なんと、服部良一の奥様、万里子夫人から直々に応援の手紙をいただき、励ましていただきました!

ラッパと娘 ~ BADOJIZU DEJIDODA

「ラッパと娘」
作詞・作曲 服部良一
訳詞    大串久美子

笠置シヅ子のデビュー曲であり、服部良一から提供を受けた最初の作品。
1939年、松竹楽劇団の帝国劇場公演中、笠置のために服部が書き下ろした曲。

フランス人ミュージシャン達とアレンジを考えながら、自由に歌ってます!
発音、バドジズの緩いところはお許しを!

参加ミュージシャン
ヴァイオリン
 フランソワ・ミショー(MAM)
アコーディオン
 ヴィヴィアン・アルノー(MAM)
パーカッション
 トマ・フィアンセ

フランス人ミュージシャン達との
レコーディングの様子

東京ブギウギ~フランス語ヴァージョン

「東京ブギウギ」
作詞 服部良一
作詞 鈴木勝
訳詞 大串久美子

朝ドラ「ブギウギ」では戦前戦後とパワフルな歌で日本国民を元気づけた笠置シヅ子をモデルに、
日本ジャズの生みの親、服部良一氏が描かれている。戦後の日本を盛大に盛り上げる力がある底抜けに元気な明るい曲。

フランス語で歌うにあたり正式な手続きを経て許諾を得る。
25年前、パリ郊外のスタジオでフランス人ミュージシャン達と録音した音源を公開!

参加ミュージシャン
ヴァイオリン
 フランソワ・ミショー(MAM)
アコーディオン
 ヴィヴィアン・アルノー(MAM)
パーカッション
 トマ・フィアンセ